裏切られてもいいんだ。 そう、裏切られても––––––・・・ 私が教室に入ると、彼女達の声が後ろから聞こえてきた。 「おはよー」 「おー、麻菜早いねぇ」 「あたし達が1番のりじゃな~い?」 ・・・っ どうせ私がいるの分かってるくせに。 私は昨日、拓馬に言われた事を思い出した。 と言っても、直接ではない。 私達はメアドを交換していたから、メールでだ。 拓馬はメールでこう言っていた。