亜美がかわいそう?
やっぱり私がいていい事ないじゃない、亜美。
私は所詮、邪魔者だから。
赤いカッターシャツに身を包んだ子達は、
私を見ると口ぐちにそう言う。
酷い、とはもう思わないよ。
みんなが本心で言ってるんじゃないって信じてるから。
信じる事はダメだけど、
信じざるを得ないと思うんだ。
それしか今の私にはできないから。
ただ、私がそれで裏切られても文句は言えないっていうだけ。
だから、いいの。
信じた方が、きっと。
だから私は、拓馬も亜美も信じてる。
信じる度合いは違うけれども、
周りのみんなも,私をイジメるみんなも
いつかはやめてくれる、って信じてる。