Hina side



家でゆっくりしていると
蓮也くんからLINEが来ていた。


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妃奈、今大丈夫?
近くの公園にいるんだけど。



なんだろう、と思いながらも

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大丈夫だよ!
今からいくね!


と返信を打ち公園へ向かった。





ブランコに乗って
10分ほど待っていると
蓮也くんは来た、



「お待たせ。ごめんな?」


「大丈夫だよ?どうしたの?」


まさか入学式で友達できなかったのかなーなんて呑気なことを考えていた。


すると蓮也くんは


「妃奈…ほんとにごめん。」


いきなり謝ってきた。
少し嫌な予感がした。



「え?なにが?」


「妃奈…別れよ。
好きな人ができたんだ。」



「え?」




言葉を失った。
浮気しないって言ってたのに、
妃奈だけって…


涙も出なかった。
いい子でいたら嘘だよって
言ってくれると思った。



「そ、そっか。そうだよね。
妃奈より可愛い子たくさんいるもんね」



「ほんとにごめんな。じゃあいくわ」




それだけ言って蓮也くんは
行ってしまった。

私たちの3年ってそんなもん?



ショックというより呆れてた。



妃奈だけだったんだ。
と思うと、悲しくなった。



しばらくブランコでうつむいてた。



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のんちゃん。
振られちゃった。




1時間ほどブランコに揺られて
のんちゃんに連絡した。


すぐに返信はきた。



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いまいく。



場所わかるのかな?
のんちゃんにまた迷惑掛けちゃうな〜



夕日に染まる空をぼーっと
眺めてのんちやんを待っていた。