「ほら。僕ヒーローだから!貸して!」

手を出す早風くん。

「……。ヒ…ヒーローは人を困らせちゃダメなんじゃない?」

よし。これで折れるでしょ。

「え…。困ってる?僕が困らせた?何かした?」

「えっ…」

今にも泣きそうな子犬みたいな顔をするヒーロー。

そうきたか!

「え…えっとぉ~~。」

まさか、あんな事初めて言われた…困った。

なんて言えない!