「同情なんかしてへん。」

「「え?」」

私と連嬢さんの声が重なる。
私の声を消した京くん。
でも助かったかもしれない。

自分でも何を言うのか分からなかった。
気付いたら何か言おうとしてた。

私は同情してるのかな?
ただ京ちゃんの言葉が普通じゃなく
意外でびっくりしてしまった。

「何それ…同情してないって。
どうせ口だけでしょ?みんな…そうだった。
みんな嘘ばっかり!」

「まぁそうやろ。違う意味でなら
同情するわ。」

え…違う意味って?
私だけ全く話についていけない…。

「だって不自由な車椅子生活続けてるやん!
リバビリやって自分でやめたんやろ?
可哀想な人って…同情するわ。」

「っ…。何よ…。私が悪いってゆーの!?
ふざけるのもいい加減にしてよ!
私だって好きで車椅子に乗ってんじゃ
ないわよ!」

連嬢さんと京くんが言い合ってる。
私はただそれを見てる事しかなかった。

「じゃあなんで?」