「なぁ...思い出話中悪いけど...京に1つ聞いていいか?」

いつも話しているのに珍しく大人しかった陸くんが話し始めた。

「なんや?なんでも聞いてやー?」

「朝の自己紹介の時。"きょうの名前は"って...毎日名前変わるのか?」

シーン...。と音が鳴ったかのように静まり返った。

「バカ?」

みんなが「え?」って顔をしてる中、京ちゃんが思ってる事をそのまま口にする。

「バ...バカって...!なんでだよ!自分が言ったんだろ!?」

「あははっ!それ本気?あんたおもろいわ!名前なんて言うん?」

「...。馬鹿にされてるんですけど...。辻田陸です。」

あ、今の可愛いかも...。
ちょっとふて腐れてる陸くんが
癒しくなった。