急に後ろから大声が聞こえて
みんながびっくりする。
もちろん私も…。

「なんだ京!大声出して…うるさいぞー?」

先生がこっちを見る。

「先生ー!この子昔の友達!感動の再会やわ!」

京くんが私を指さす。
え…誰?私分かんないよ?

「京やで!?保育園から仲良かったやん!ふうりん!!」

ふうりん…。
そう呼ぶのは…。

「京…ちゃん?あ!思い出した!」

いつも私について来た京ちゃん!
京ちゃんだけはいつも私の味方だった。

「思い出してくれた!?ヒーローは!?」

「そこ。」

キョロキョロしながらヒーローを探す
京ちゃんにヒーローの席を教える。

「ヒーロー!会いたかった〜!って背低いじゃん。」

「うるさい!」

その言葉にクラスは笑い声に包まれた。


「感動の再会はもういいだろ?続きは後!授業をさせてくれ。」

「ごめん、ごめん!」

ため息をついてる先生に京ちゃんが謝る。

そういえば授業中だったんだ。

それからは静かに授業を受けた。