「ふうなちゃんって本当色々押し付けられるよね。」
後ろから突然降ってきた声。
それに聞き覚えのある…。
振り向くと早風くんが立っていた。
「何のことですか?」
「今もさ…」
「早風くんに関係ないでしょ?」
「やっぱり冷たいな〜昔みたいにふうなちゃんって呼んだらいけると思ったのに…」
呼び方なんて関係ないよ。
「なんで最近冷たいの?目も合わしてくれないし僕なにかした?」
何もしてない。
これは私の…問題。
きっと…一緒にいたら嫌な思いをされる。
巻き込みたくない。
だからサヨナラしてよ。
なんでずっとついてくるの?
もう、限界だよ。
「…めて…。」
「えっ!?」
「もう…やめてよ!話しかけないで!」
「なんで?僕なにかした?なんで泣いてるの?」
「触らないで!」
私は差し出した手を振り払い…逃げた。
すれ違った人に顔を見えないように
走った。
「待って!」
後ろから聞こえる声に築かないふりをして…。
屋上まで走っていった。
ここには誰もいないと思ったから。
外は雨が降っていた。
「うわぁあああ!!」
私は…雨を降っているのをいいことに
大声で泣いた。
こんな風に泣いたのは…
何年ぶりだろう。