「ふうなっ！おはよ！」
「おはよう。早風くん。」
朝に笑顔で挨拶してくるヒー…違う。
早風くんに挨拶をかわして
急いで歩いていく私にしつこくついてくる。
「…えっ。真顔！？」
もう関わらない。
「ねぇ、熱あるの？」
あるわけないじゃん。
私、ピンピンしてるよ！
「顔色悪いし…」
あんたのせいだよ！
「ねぇ！」
うるさい！
私は早風くんの声を無視して
教室まで走った。
キーンコーンカーンコーン
席についた途端にチャイムがなった。
これでいい。
チャイムと同時に教室に入ってきた
早風くんはそのまま席についた。
リセットリセット。
それから今日１日ずっと
早風くんを避け続けた。
