「…う〜ん…。」

突然後ろから声がした。
え!?誰かいたの!?
いたのは背の低い女の子。

「小寺…小夏ちゃん…。」

ガタッ!
小夏ちゃんの名前を呼ぶとヒーローが
立ち上がった。

「小夏ちゃん!どーしたの?何かお困りですか?」

にっこり笑うヒーロー。
ホントのヒーローみたいだ。
やっぱりすごいな。

「や…あの…背が低くて…その借りた本…置けなくて…困っちゃうよね!背が低くて〜」

可愛いからいいと思うけどこうゆう時
困るよね。
ってそんな事言ったら失礼か!

「じゃあ…はい、どうぞ!」

「わっ。え…えと…。」

小さな小夏ちゃんを軽々と持ち上げたヒーロー。明らかに困ってる小夏ちゃん。

「この高さでも置けない?」

え!?問題そのじゃないでしょ?

「ううん。ありがとう。」

そう言って本を直して下ろしてもらった
小夏ちゃんは恥ずかしそうに顔が真っ赤だった。

「重かったでしょ?ごめんね。ありがとう」

「ううん。すっごく軽くてびっくりしたよ。ちゃんと食べてる?」