「ハルちゃん!レイちん!
私とアーちゃんトイレ寄ってから行くから、みんなと先行っててー!」
「「はーい、了解〜!」」
...え。ミチコ、さっきドッヂの試合始まる前にトイレ行ってなかった?
そんな疑問が生じて彼女に視線を移すが、
ミチコはハルカ達に向かって叫んでから、踵を返し、歩き始めてしまった。
手を引かれる私も、ミチコについていく形になる。
「えっ、ちょっ、ミッちゃん?」
「......後で、理由は言うよ」
それだけ言って、ミチコは黙り込んでしまった。
訳が分からなくて、シンゴ達の方を見てみるとーーーシンゴもコウタも、何か悟ったような瞳でこちらを見ていた。
私はおとなしくミチコに従うことにして、体育館裏のトイレに向かった。