「ーーーあ、そう言えば遠竹先生が、『全種目良い結果残したらアイスおごってやるぞ』って言ってたらしいよ!」


「わぁ、ホント!?
じゃあ張り切って応援しなきゃねっ!」












ーーーハルカとレイのはしゃぎ声で、現実に引き戻される。


気づけば、私たちが歩いている渡り廊下(体育館と下駄箱を繋いでいる長い廊下)も、終わりに差し掛かっていた。












...あぁ、もう体育館に着いちゃうなー。


もう一度、細長いため息をつく。









今から彼のところに向かうと思うと。


そしてまた、彼との距離が開いたことを痛感することになるのかと思うと。







ーーー足が重い。





























その時、誰かが私の手を引いた。