最終日を含め、テスト週間は全部活動オフだ。
他の人は次々に帰って行くが、私達は長いこと雑談していた。
すると、廊下から声が聞こえた。
「おーーい!!ナツキ!!カトミチ!!」
「あれ、ユウマじゃん!どうしたー!?」
「まだ教室残ってるサッカー部、今から急遽ミーティングだってー!視聴覚室集合!」
「了解!...行くぞカトミチ!」
「はいはーい。じゃあねアーちゃん、コータロー君、シンちゃん!」
「がんばってね〜」
荷物を持って、二人揃って教室を出て行くのを見送った。
するとその直後。
「コウちゃーん!」
他クラスの女子が喋りかけに来た。
「そろそろ帰ろ〜」
「ん、そうだな!じゃあねシンちゃん、アリナ!」
「うん、また明日ね!」
...コウタは最近、隣のクラスのユリという女の子と付き合い始めた。
登下校を一緒にしているらしく、とても仲が良い。
みんなが教室を出て行き、必然、私とシンゴの二人きりになった。