【七月二日】






梅雨も終わりに近づき、夏らしい天候が続く今日この頃。


私達星瞬高校の生徒一同は、各教室で机に向かっていた。














(...やばい...これはヤバイ...)










冷や汗をかきながら、黙々とシャーペンを動かすものの、自信を持てる答は導き出せない。


脳味噌をフル回転させて、記憶の引き出しを全部引っ張り出してみても、
自分の頭の悪さに愕然とするだけだった。










ーーーキーンコーンカーンコーン




「はい、じゃあそこまで!」




担当教科の先生の声に、全員一斉に、問題を解くのをやめる。


私もシャーペンを置き、ため息をつきながら自分の答案用紙を眺めてみる。







(......空白多すぎるだろ私の馬鹿)




















この日は、一学期の期末テスト最終日だった。


中間テストでは360人中172位というなんとも言えない結果だったが、
それでも上位五割には食い込めたことにホッとした。


今回も、中間テストと同じようなテスト勉強をした結果...



(撃沈)



の一言だった。