ユウハは微笑んで、噛みしめるように言った。



「みんな、変わっていってるな。
高校っていうひとつの区切り、ちゃんと見つめて頑張ってる」



私は答える。



「区切りって大事だからね。
今までズルズルしてきた分、精一杯生きようって。

...『楽しく』、生きようって」

「...楽しく、か。そうだな。
楽しくなきゃ、生きてる価値が無いもんな」

「うん!」



目が合って、微笑み合う。

恥ずかしいからまだ言えないけど、いつか伝えたいことがある。








ーーー私がここまで生きて来れたのは、ユウハのおかげだよ。


ーーーユウハやカレンやアストが、ずっとそばにいてくれたからだよ。


ーーーこれからも一緒に生きようね。


















柔らかいこの時間が、ずっと続くよう願っていた。


続くと、思っていたんだ。







ーーー全ては、この頃には始まっていたのかもしれない。


変わり出していたのかも、しれない。