「...ナツキくん、あのね、私...」
ーーードクン
「私......中学生の時にね...」
ーードクン
「...っ...」
ードクンッ...
毒々しく鳴る鼓動にストップをかけたのはナツキだった。
「無理すんな!」
慌てたように制する声に、私は無理矢理思考を止めた。
速まった鼓動を落ち着かせながら、その場にしゃがみこむ。
「神村さん...大丈夫?」
「...ごめん......っごめんね...」
ーーー情けない。本当に情けない。
ーーーもう二年も経ったのに。
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