私が今日から通う高校は、国公立大学への進学率が高い、学力レベルの高い高校だ。
中学では上位の成績だった私は、先生や親の勧めでこの高校を受験した。
それでも受かったのは半分奇跡だが。
少し憧れてた制服に身を包めたことに誇りと喜びを感じながら、二階のリビングに降りる。
因みに私の部屋は三階。
三階立ての家って聞くとでかい家だと思うかもしれないけど、ウチは縦に長いだけ。
おかげさまで自室はベッドと勉強机で半分ほど埋まってる。
リビングを通り過ぎて、玄関のドアに手をかけながら言った。
「んじゃ、いってきまーす!」
「あら、もう行くの?行ってらっしゃい。カレンちゃんによろしくね」
「うん!」
母と短い会話を交わし、ドアを開けた。
青い空が、広がっていた。