【四月二日】
「おはよっ!」
「「「おはよー!」」」
入学式から一夜明けて、次の日。
今日は昨日よりも早めに学校に着いた。
少しでも多めにクラスメイトと親交を図ろうとしたからだ。
早速教室に入ってすぐのところにいた三人組の女子達に挨拶をしたら返ってきて、少しホッとする。
席について教科書を机の中に入れていると、さっきの三人が寄ってきてくれた。
「アリナちゃん、だよね?」
「え、なんで名前知って...」
「昨日の帰り、お友達が大声で呼んでたじゃん!」
「あぁ、恥ずかしいなぁもう」
苦笑いしながらも、少しだけカレンに感謝したのも事実だった。
「あたし綾奈!」
「ウチは一美〜」
「香奈だよ!よろしくね!」
ミチコの他に、初めて出来た女友達だった。