その後はカレンお手製のオムレツを食し、久々にテレビゲームをして、夕方頃自宅に帰った。
家で夜ご飯を食べて、姉の次に入浴して、ニュースをチラ見して自室に戻る。
次の日の時間割を整えて、のんびり携帯をいじる。
カレンと四、五通のメールをやりとりして、日付が変わる前には就寝。
夜の間は、中学の頃と何も変わらない生活だ。
ただ一つ、明日の学校が憂鬱でないことを除いて。
他は何も変わらない。
...こうやって眠る前に、
ハルトの笑顔が脳裏をちらつくのも。
そのたびに私は瞼を持ち上げ、深呼吸をするのだ。
カレンやアストたちの顔を思い浮かべて、私は一人じゃないと言い聞かせて。
また瞼を閉じる。
ーーー何も変わらない、
ーーーでも全てが新鮮だった、
ーーー高校初の一日が終わった。