「じゃあナツキはサッカー部?」
「おう。コウタはハンドだったっけ?」
「うん、僕は間違いなくハンド。シンちゃんはどうすんの?」
「俺はコウタみたいに運動神経良くないからな〜...でも運動部希望」
「シンちゃんはバレーとかも似合いそうだよな」
「よく顔面レシーブすっぞ」
聞きながらこっそり中を見ると、三人の男子生徒が喋っているらしかった。
...あっ、あの人たち、さっき体育館前で騒いでた男子らだ!
一分ほど会話を聞いてると、彼らの名前が分かってきた。
今朝目が合った短髪のイケメンくんが『ナツキ』くん。
ちょっと背が低めで、目が大きめの人が『コウタ』くん。
背の高い黒縁メガネくんが『シンちゃん』くん...かな?
...うん、三人とも顔整い過ぎ。
今年美男美女多いっての本当っぽいな。
なんて思いながら、教室に入るタイミングを探っていたら、ふとこっちを見たコウタと目が合った。