体育館に移動する間、ミチコと色々な話をした。






部活何部入る?


誕生日はいつ?


好きなアーティストは?


漫画とか読むの?



ーーー好きな人とか、いる?









女子同士だと、何をどうしてもこの話題になるから、厄介な時は本当厄介だ。






「......別にいないよ〜」

「えっそうなんだ!アーちゃん可愛いのに」

「可愛くないよ!ミッちゃんはいるの?」

「いなーい。彼氏いない歴イコール年齢ってやつ。さみしいなぁ独り身は!」















その時、前の方でドッという歓声のようなものが聞こえた。



ミチコと顔を見合わせてから音の発生源を見てみると、男子がかたまって騒いでいるようだった。