「...クラス、離れちゃったね」







三組七番 中村華恋

八組四番 神村亜梨菜







ポツリと私が呟いた言葉通り、その無慈悲な二行の文は遠く離れて、別々の紙に書かれていた。


人見知りのカレンがこの世の終わりのような声を出した。





「うっそ......やだやだやだ!!」

「わ、私だってやだよ!」

「あ、アリナと別クラなんて想像出来ない!どうしよう...」

「んーっ...新しい友達作るのにも良い機会だよ?」

「アリナは明るいから、人寄ってくるもん...うぅ」

「レンが人見知りすぎるんだよ...」




まだ履きなれない茶色いローファーを脱いで、一年八組四番の下駄箱を探す。


結構昇降口は広く、見つけるのに苦労した。


真新しい上履きを履いていると、レンがこっちに駆けてきた。






上履きを履いて、今にも泣き出しそうなカレンと並んで階段を登り始めた。