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「では、芥子に会ってもらうね。」
誰もいない廊下に高見澤先生の声が響く。
ここは特別病棟。
さらに、VIP用ときたもんだから、使う人も、入る人も限られていた。
「もう一度説明するね。」
「芥子は訳あってこの病院に入院してる。僕との関係は...あんまり関係ないよね。小さい頃から入院していてあいつはほとんど”友だち”と呼べる存在がいない。そろそろ人との正しい関わり方も覚えてもらいたいか、君のリハビリもかねて、週に1回ぐらい、会ってもらいたいんだ。」
「最初は話すだけでいいよ。君たちの慣れ具合と、体調を考えて、そのあと対応していこう。全て、この高見澤総合病院がバックアップするよ。」
「何か質問はあるかい?」
「あ...ええっと...」
ピリリリリリ
先生の胸元から電子音が鳴り響いた。
「ちょっとごめんね。」
先生は少し離れたところで電話にでた。
周りを見渡せば、患者さんどころか看護師さんさえもいない。それに、出入り口はIDカードがないと入れない仕様になっているみたいだ。さすがVIP...。
「ごめんね、ちょっと急患が入っちゃって...。うーん、とりあえず芥子とは自己紹介でもしてて!またあとで戻るから!」
先生は慌てたように言うと走り去っていった。
「上手く...いくかな?」
心臓が高鳴るのは、気のせい。
「では、芥子に会ってもらうね。」
誰もいない廊下に高見澤先生の声が響く。
ここは特別病棟。
さらに、VIP用ときたもんだから、使う人も、入る人も限られていた。
「もう一度説明するね。」
「芥子は訳あってこの病院に入院してる。僕との関係は...あんまり関係ないよね。小さい頃から入院していてあいつはほとんど”友だち”と呼べる存在がいない。そろそろ人との正しい関わり方も覚えてもらいたいか、君のリハビリもかねて、週に1回ぐらい、会ってもらいたいんだ。」
「最初は話すだけでいいよ。君たちの慣れ具合と、体調を考えて、そのあと対応していこう。全て、この高見澤総合病院がバックアップするよ。」
「何か質問はあるかい?」
「あ...ええっと...」
ピリリリリリ
先生の胸元から電子音が鳴り響いた。
「ちょっとごめんね。」
先生は少し離れたところで電話にでた。
周りを見渡せば、患者さんどころか看護師さんさえもいない。それに、出入り口はIDカードがないと入れない仕様になっているみたいだ。さすがVIP...。
「ごめんね、ちょっと急患が入っちゃって...。うーん、とりあえず芥子とは自己紹介でもしてて!またあとで戻るから!」
先生は慌てたように言うと走り去っていった。
「上手く...いくかな?」
心臓が高鳴るのは、気のせい。