■ショコラ4
『よう。 寒いな。』
ほらね…?
馬鹿みたいにナオは家の外で待ってるんだ。
『馬鹿ぁ… 来なかったらどーすんの…』
『アハハ! 15日になったら家の中に入る予定やってん!』
『ホント… 馬鹿…』
そっとナオの手を握ると氷のように冷たかった。
ずっと待ってたんだね…
『返事… 待たせてごめんね?』
私がそう言うとナオは笑って「いーよ」と言った。
震えるナオの肩に自分のマフラーを巻いてあげる。
『あったかい…』
『ごめんね… 寒かったよね?』
『…ユマからキスしてくれたら許してあげる。』
『え…ッ』
何だそりゃ~!
自分からなんて恥ずかしいし…
戸惑っているとナオは私の服のエリを掴んで優しいキスをした。
冷たい鼻先が頬に触れる。
『ユマ… 俺がいつ嘘をついた?』
唇が離れると同時に言葉を発するナオ。
『去年… 私、チョコ持ってここに来たよ…?』
『マジ? 俺、ずっと待ってんけど…』
ナオは考え込むように腕を組む。
『でも私がここに着いた時、ナオは他の子とキスしてたもん…』
『おいおいおい… 記憶にないねんで?』
『…してました…』
私の言葉に目を閉じて深く考えるナオ。
そんな忘れちゃう事なのかな…
『わかった! 俺、ユマに背中向けてたろ?』
『…う、うん…』
『去年、チョコを渡しに来た子に断ったら泣かれちゃってさぁ…』
『…』
『そんで袖口で涙拭いてたんけど…』
まさか私って後ろからそれを見て勘違いしたんじゃ…
は…
恥ずかしい…ッ
じゃあ去年もナオは外で待ってたの?
『悪いけど俺は好きな奴としかキスしないからね?』
『うん…うん…!』
馬鹿な私はナオを1年も待たせてしまったんだ…
『よう。 寒いな。』
ほらね…?
馬鹿みたいにナオは家の外で待ってるんだ。
『馬鹿ぁ… 来なかったらどーすんの…』
『アハハ! 15日になったら家の中に入る予定やってん!』
『ホント… 馬鹿…』
そっとナオの手を握ると氷のように冷たかった。
ずっと待ってたんだね…
『返事… 待たせてごめんね?』
私がそう言うとナオは笑って「いーよ」と言った。
震えるナオの肩に自分のマフラーを巻いてあげる。
『あったかい…』
『ごめんね… 寒かったよね?』
『…ユマからキスしてくれたら許してあげる。』
『え…ッ』
何だそりゃ~!
自分からなんて恥ずかしいし…
戸惑っているとナオは私の服のエリを掴んで優しいキスをした。
冷たい鼻先が頬に触れる。
『ユマ… 俺がいつ嘘をついた?』
唇が離れると同時に言葉を発するナオ。
『去年… 私、チョコ持ってここに来たよ…?』
『マジ? 俺、ずっと待ってんけど…』
ナオは考え込むように腕を組む。
『でも私がここに着いた時、ナオは他の子とキスしてたもん…』
『おいおいおい… 記憶にないねんで?』
『…してました…』
私の言葉に目を閉じて深く考えるナオ。
そんな忘れちゃう事なのかな…
『わかった! 俺、ユマに背中向けてたろ?』
『…う、うん…』
『去年、チョコを渡しに来た子に断ったら泣かれちゃってさぁ…』
『…』
『そんで袖口で涙拭いてたんけど…』
まさか私って後ろからそれを見て勘違いしたんじゃ…
は…
恥ずかしい…ッ
じゃあ去年もナオは外で待ってたの?
『悪いけど俺は好きな奴としかキスしないからね?』
『うん…うん…!』
馬鹿な私はナオを1年も待たせてしまったんだ…