うららの言葉は、途中で遮られた。
小泉がうららに口づけたからだ。
2階フロアは皆逃げ失せ、二人しか居なかった。
ドンドンと爆音が響き、2階でも爆発が始まった。
窓ガラスが衝撃で砕け散る。
爆発したのは、廊下の奥の方。
そこからコンクリートにひびが入り、このフロアが奥から崩れ始めた。
うららが驚いているのは、爆発ではなく小泉に対してだ。
目を見開いて、小泉を見る。
至近距離にある切れ長の美しい瞳が、強く真っすぐにうららを見ていた。
小泉の口づけは深くなる。
うららの口内を掻き回し、激しく攻め立てる。
息が苦しくなり、うららが唇を外そうとしても許してくれない。