引っ張られるままに長い廊下を走っていると、
突然、前方の窓ガラスが砕け散り、
誰かが2階の窓から飛び込んできた。
黒いスーツ姿の男…
それは小泉だった。
ガラスの割れた音で、小泉は気付かれる。
すぐさま、信者の男二人が走って来た。
二人が手にしているのは、鉄パイプ。
それを振り上げ雄叫びを上げ、二人同時に襲い掛かった。
小泉は素早くかわして、手刀で鉄パイプを叩き落とす。
それから、一人目の男の腹を強く蹴り飛ばした。
二人目は、鉄パイプを素手で受け止め、その腕を取り、一本背負い。
廊下に投げた男の鳩尾に、拳を叩きつけ失神させた。
信者二人は廊下で、伸びていた。
戦闘能力に違いがありすぎた。
一瞬と言ってもよい短時間で、小泉は二人を片付けてしまった。