彼は大声で叫ぶ。
「敵襲っ! 警察が大人数で押し寄せてきました!!」
信者達は驚き慌てていた。
逃げだそうとする者もいた。
丸山陽子が声を上げた。
「落ち着きなさい!
マハーカラ様が天から我々を守って下さいます!
落ち着いて、全員戦闘態勢に入りなさい!
聖地を荒らす悪しき輩を、一人残らず滅っしなさい!」
彼女の言葉に、信者達は再び一つになる。
雄叫びを上げ、気持ちを高ぶらせる。
誰かが大きな木箱を押してきた。
そこに入っているのは、鉄パイプや拳銃、マシンガンまである。
それらを手に取り、信者達は駆け出して行った。
うららは部屋の隅で震えていた。
もう体は押さえられていない。
男達は戦闘に出て行き、裸の男も居なかった。