つられてあたしも笑顔になる。


「で!どんなバイトにするの?」


『あー、一応学校から駅までの帰り道にある飲食店。夜は居酒屋になるんだよ』


「えー!めちゃくちゃいいじゃん!帰り道にあって夜は居酒屋……。大学生とかさぁ、出会いあるんでないの?」


ニヤッと笑いかけてくるえり。


目怖いんですけど……。


『ないない!10時から居酒屋になるんだけど、10時以降のバイトは禁止されてるから』


あたしは手を横にブンブンとえりの顔の前で振った。


えりは酷く落ち込んだ様子だ。


でもあたしは恋は当分こりごりだから別に何の苦にもならない。


『今日面接行って来るね!』


「…分かった!頑張って!」

えりはグッッと拳を作って肩叩いて来た。