『じゃあ…新先輩って、ダメですか?』



言ってから少し後悔する。


やっぱり馴れ馴れしすぎたかな…。



「いいじゃん!」


『えっ』


いきなり大声を出し振り向く。
てゆうか………


『前ッ……前前!!』

「あっ」


運転中なのに…まだ死にたくないんですけど。



「いいねぇ。あんま先輩って呼ばれる事無いから嬉しいなぁ♪それに……」


『それに?』



「…………なんかそそるッ♪♪」





ハ?




『……っ!!バカー!!』


ペシペシと新先輩のヘルメットを叩く。


そそるって!実は変態!?



「バカって!一応先輩なんですけどー」


『変な事言うからじゃないですか!』


「ヒヒー♪男は皆こんなんだよ!」

ケラケラと新先輩は笑っている。
あたしはまだブツブツ文句を言っていた。


そんなこんなで駅に到着。