バイクを運転しながら話しかけてくる宮本さん。


「その制服〇〇高校?」


『はい』


「ふ〜ん。明日から夏休みだし、遊んだりすんの?」


『んー遊びますけど、殆どバイト入れるかもですねー』


「へー、若いのに…遊ばなきゃ損だぞー(笑)」


『若いのにって(笑)宮本さんも若いじゃないですか!てゆーか宮本さん今年受験なのにバイトしてていんですか?』


高校3年の夏とか大変な気がするんだけど。



「あぁ、俺就職だし。だーいじょーぶ!」


信号で停まりニカッと笑う宮本さん。



結構明るい人なんだな。
宮本さんの笑顔を見ながらそんな事を思った。



「つーか…」

『え?』

「宮本さんとかやめろよ〜。余計歳とった気分(笑)」


『アハハ(笑)えーじゃあ何て?』

「んーそれはご自由に!」


えー…それが1番困る……。


しばらくか考えある呼び名が頭に浮かんだ。


『宮本新っていうんですよね?』
「うん」

少し間を空けて恐る恐る口に出してみた。