「お前キモちわりぃんだよっ!」
 
 ドガッ! ドゴッ!

「ヴァンパイアのくせに人間面してん じゃねーよっ!」
 
 バキッ! ドガッ!

あぁ…またいつものように繰り返される。

僕はカイル。人間とヴァンパイアのハーフだ。
ハーフといってもヴァンパイア特有のオッドアイ、白い肌それだけで特に血が飲みたくなるとか、日の光に弱いとかそういうわけではない。

僕の父さんや母さんは僕が物心ついた時から行方不明。
僕は一人ぼっち。誰も僕を助けてはくれない。

「何えらそーに俺らを見てんだよ。
 お前は俺ら人間様とは全くちげーん だよ。化け物が。」
 
 バキッ!

「う゛っ!ゲホッ!ゴホッ!」

 あぁ…痛い痛い痛い痛い痛い…
 誰か   お願いだから  

 
 た  す  け  て