とりあえずその場ははじまり、お酒も進んだ。
「あんま飲まないように。また意識飛んでくよ」
「だ、大丈夫です。強いから」
私はハイペースだった。
お酒で悲しさを紛らわしたかった。
30分後、
突然黒川さんが口を開く
「川奈さんさあ、俺のことが好きなのに何で海と帰ったの?」
「え、いや、わ、私は黒川さんの事好きじゃありません」
「昨日言ってたよ。黒川さんが好きでしょうがないって」
「そ、そ、そんなこと言ってたんですか」
「言ってたねー。びっくりしちゃった」
「酔ってただけなんで忘れて下さい」
「本当に?本当のこと教えてよ。本音が聞きたいな、まじで」
「なんでですか。興味ないくせに」
「あるよ。めちゃめちゃあるよ」