ひとりで焦っていると中村さんが笑った。









「あはは。大丈夫。バイト先ここから5分くらいだから。川奈さんは本当に見てると飽きないよ。僕のものにしたくなっちゃうな」













そう言った中村さんの顔は少し赤くなっていた。


















それを見て、私の鼓動も少しだけ高鳴った。













「おはようございます」








時間どおりにバイトに着くと、店長と大野さんからの視線を真っ先に感じた。









「ちょっと、二人とも。まさか、昨日は一晩中一緒だったわけ〜?川奈さん洋服着替えてきてるけど、どう考えてもサイズ感がおかしい。あれ〜まさかこれ中村君のなんじゃないの〜?」












店長と大野さんは私たちふたりを見るなり、早速いじってきた。しかも満面の笑みを浮かべて。