「....じゃあ、私帰るから。練習頑張って」


一刻も早く、葵君の目から逃れたくて葵君を練習へ戻るように言い

再び体育館から出ようと一歩踏み出した。


「待ってぇや」

焦るように、葵君は私の腕を掴み、呼び止めた。


「まだ私になんかあんの?」


早く帰らせて、と言うように葵君を睨むと


「俺も帰るから、一緒に帰ろーよ」



ありえない返事が返ってきた。