「あ~あ、あきちゃんも恋かな?」

「てめえもんなこよ言ってないで恋しろよ~」

「は?ゆ、悠に言われたくないわ~」

「お二人は付き合ってないんですか?」

おいおい、舞花さん。かなりぶっこみますな
てゆうか、俺恋してないし。

「「ないない!!」」

またまた息合いすぎだろ

「あまりに仲が良いから、そうだと思いましたよ。」

舞花の一言でまたうるさくなる二人。
ホント良いコンビだよな。

「あの~、晃くんも仲が良いと思いますよね?」

「あ?ああ。」

「うふふ、よかった。同じ意見ですね。」

どうしてこいつの一つ一つの行動にこんなにも
ドキドキしてるにか不思議でしょうがない。


「あ~・もうっ!悠うるさい!舞花!恋バナしよ!ほら、男はさようなら~!」

「しましょうね、春香!」


舞花の恋バナが知りたい。あいつの全部を知りたい。

知らないほうが幸せなんてその時は思わなかった。
恋なんてしないって言ったなら、守るべきだった。

恋は盲目だ。俺はどこまでも愚かで気にせずにこう発していた。

「舞花の過去、俺も聞いていいか? 友達になった証に」

ニコニコしている悠と春香に気を取られて、
舞花の思いも顔も見なかった。

そう、俺が全て悪かった。
どうして俺はこのとき、あんな言葉を発したのだろうか。



忘れたとは言わせないわよ、新庄 晃

君はどれだけ傷ついたのだろうか