「お~いお前ら席つけよ?転校生を紹介する。 入ってこい!」

朝から熱血的な俺らの担任 斎藤晴彦(さいとう はるひこ)先生だ。結構な人気の先生だ。
あだ名は ねつひこ。熱血と名前を合わせたってわけ。

「失礼します。」
ねつひこに促されて入ってきたのは、栗色のウェーブのかかった髪に
白くて綺麗な手をしているいわば美少女と言う類の女の子だ。

男どころか女まで目がハートになっている。

「よし、自己紹介しろ~」
「あ、はい。 安藤 舞花(あんどう まいか)って言います。宜しくお願いします。
教室からは割れんばかりの拍手喝采。

「うるさいぞお前ら。安藤、席は新庄の隣の窓際でいいか?」
「はい。」

おいおいまじかよ俺の隣とか
教室は相変わらずうるせえし。

「うわ~、かわいすぎなんだけど!あきちゃんラッキーじゃん!」
春香がきゃぴきゃぴうるせえ。

まあさ、しょせん女だし。利用はできるか。
そう思っていた。

「よろしくね、新庄?くん!」

真正面から見た安藤 舞花の全てに引き込まれそうだった。

恋のタイムリミットはすぐそこに迫っていた