思い通り、教室には誰も居なかった。
まったく何なんだろう。
そう冷静に思っているような気になりつつ、どこか心の中で焦っている自分がいる。
バカバカしい。
そんな、ラブレター、だなんて、
この時代に、しかも俺なんかに宛てて
あるわけがー…
ない、と思いかけた思考が止まる。
精一杯丁寧に出して開いた便箋の、最初に。
いきなり
『貴方が好きです
付き合って欲しいです』
と書かれている。
マジか?
こんな文面を見たところで、まだ信じられない。
俺に好意を寄せる奴なんて、しかも女子なんて。
存在しない、はずだ。
手紙を読み進めると、今日の放課後に裏門で待っていると書いてある。
…なんだこれ少女漫画か?
トキメキ致死量か。
もうラブコメ展開に脳が付いていけない。
頭がボーっとしてきたんだが。
そうかこれはきっとアレだ、少女漫画と見せかけて男子校漫画だ。
きっとコレはクラスの男子からで、裏門行ったら笑われるんだ。
ここ共学だけど。
天井を仰ぐと、廊下からガヤガヤと声が聞こえてきた。
確かあの声は、同じクラスの。
反射的に手紙を鞄に突っ込むと、その直後にそいつらが入ってきた。
ふぅー危ない危ない。
そう思ってしまってから、ちゃんとラブレターとして認識してしまっている自分に気付く。
…いや恥ずかしい。
わかってたよバカヤロー。
まったく何なんだろう。
そう冷静に思っているような気になりつつ、どこか心の中で焦っている自分がいる。
バカバカしい。
そんな、ラブレター、だなんて、
この時代に、しかも俺なんかに宛てて
あるわけがー…
ない、と思いかけた思考が止まる。
精一杯丁寧に出して開いた便箋の、最初に。
いきなり
『貴方が好きです
付き合って欲しいです』
と書かれている。
マジか?
こんな文面を見たところで、まだ信じられない。
俺に好意を寄せる奴なんて、しかも女子なんて。
存在しない、はずだ。
手紙を読み進めると、今日の放課後に裏門で待っていると書いてある。
…なんだこれ少女漫画か?
トキメキ致死量か。
もうラブコメ展開に脳が付いていけない。
頭がボーっとしてきたんだが。
そうかこれはきっとアレだ、少女漫画と見せかけて男子校漫画だ。
きっとコレはクラスの男子からで、裏門行ったら笑われるんだ。
ここ共学だけど。
天井を仰ぐと、廊下からガヤガヤと声が聞こえてきた。
確かあの声は、同じクラスの。
反射的に手紙を鞄に突っ込むと、その直後にそいつらが入ってきた。
ふぅー危ない危ない。
そう思ってしまってから、ちゃんとラブレターとして認識してしまっている自分に気付く。
…いや恥ずかしい。
わかってたよバカヤロー。