桜野紗花。
俺の彼女。

2年前、大きな事故にあって命を落とした。

その事故を起こした奴はまだ見つかってない。

今日は、紗花の命日だ、

だから、あんな夢を見たんだ。

よし、お墓へ行くか。

って、独り言を言ってたら、

「祐紀ー?起きるの早いのねぇ。」

と、朝ごはんを作りに来た母親にであった。

「あー、目ぇ覚めたんだ、」

と、苦笑い。

「あらまぁ、
まぁ、祐紀のことだから紗花ちゃんのことでしょう?」

さすが、母親。よくわかってる。

「まぁ、な。」

「ふふふ、」

不敵?に笑い、朝ごはんに取り掛かる。
そういえば、紗花も料理うまかったな、と思う。
よく、弁当を作ってもらった。

「あー、かぁさん、今日一緒に行かねぇか?」

「あら、嬉しい。
祐紀から誘ってくれるなんて」

「そーゆー、気分だったんだ!」

少し拗ねたように言うと、

わかってるわよ、

と、また、笑った。