「葉月っ‼︎」

何回目かわからない涙を零していると、向こうから私の名前を呼ぶ声が聞こえた。

それは、誰よりも私のことをわかってくれている人。

「美玲いぃ〜〜っ‼︎」

その瞬間、美玲は私に抱きついてきた。

狂ったように、私は美玲の胸の中で泣き叫んだ。

あの後、初めて温もりを感じられた。