「俺のこと、嫌いになったわけじゃないって分かったから」 いつもは威勢張ってるくせに、意外と人間味あるとこが可愛いなと思う。 首筋に唇が触れる感覚。 「隼人。付けないでね」 「ちっ!」 舌打ちしたし。 私の読みは当たってたみたいだ。 こんなとこに付けられたら、バイトどころじゃない。 ったく、油断も隙もないわ 「ほらっ!バイト行くんだろ?」 「うん」 先に隼人が立ち上がって、グイッと私を引き上げる。