「バ・イ・トー!!」

「はぁ?」



あっけらかんな顔をしている。
よく聞こえるようにもう一度口にする。



「海の家でバイトしてるの!!」

「そんなの聞いてねぇ!」

「だって、反対するでしょ?」

「まあな。なら、さっきのも……」

「営業です!」

「っ~~~!」



額に手を当て、俯く隼人。

結構、ガックしきてるみたい。



「隼人?」



そぉっと、顔を覗き込むと、ため息をもらされた。



「まぁ、いいや」



腕が回ってきて、隼人にやさしく包まれる。