今や学年一、とは言わず学校一のモテ男にまで成長した彼の名は「梶 春馬」


入学してから彼に恋をした女の子は数知れず。



廊下でたむろう女子達の会話を所々耳に入れながらも自分の教室へと足を進める。



梶のことを1度は好きになる、なんて噂が立つほど彼は伝説的な存在にまで登ってしまった。



まぁ、あたしも実は梶に想いを寄せる女子の中の一人なんだけどね!



教室の前に着きゆっくりと深呼吸。


スクールバッグを持ち直してガララと教室の扉を開ける。




「あ。あかりおはよう」



真っ先にあたしに挨拶してくれたのは、親友の香川 和葉。

通称かずちゃん。


美人で美人で美人なかずちゃんはあたしにとっての自慢の親友。


他校に航大っていう彼氏がいる今時JKである。