「これで津高の写メは、全部削除したから」
優雨くんは男の子にケータイを渡した。
男の子は、慌てて去って行った。
「はぁ…」
「………」
どうしよ……
なんか怒ってる……
「優雨くん…ゴメンなさい……」
地べたにつく私と、等身大になるよう優雨くんも、私の前でしゃがんだ。
「だから気ぃつけろって言ったじゃん」
「うん…優雨くんの言う通りだった……グスン……」
私は、制服の袖で涙を拭いた。
「お前みたいな、チビで握力20なさそうな奴、男に敵うわけねーじゃん」
「…ヒック……怖かったよぉ……」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…