小林さん………
本当は辛いんだよね……




「あ、姫だぁ」


私は後ろに振り向いた。


「遥くん…」

「なんか元気ないよぉ??大丈ー夫??」




遥くんが、私の顔を覗き込んできた。




「大丈夫だよっ」


わざとの作り笑い。


「なら良かった♪…あのね、優雨が先帰っちゃったみたいだから、一緒に帰れる??」

「あ、いいよ」




優雨くん……

気になることが、いっぱいある。






私と遥くんは、学校を出た。









「ねぇ遥くん」

「なあに?」