「いやならあたしと付き合ってよ~」


あの人、
しつこいな……


「ウザイ、まじ消えて」




冷静を忘れない優雨くん。





「ひっどおい!!もういい!!」


そう言って、女の人は去って行った。






「はぁ」



優雨くんが一人、ため息をつく。







「あの…優雨くん??」



「津高。」




優雨くんが私を睨む。

やっぱ機嫌悪い………




「さっきの、聞いてただろ」

「………う、うん……」



盗み聞きだよね…私、
本当最低………



「あ、あのさっ」


……この状況で、ラブレターは渡さないほうがいいかな………


「なんだよ」

「…………」




私が右手に持っていたラブレターに、優雨くんが気づいた。