「なら良かったぁ」



女の子はため息をついて胸を撫で下ろした。



「何で??」


「私見たの。麻宮くんと姫乃ちゃんが一緒に帰るとこ………」



遥くんは、小さくて見えなかったのか……



「あれはたまたま一緒になっただけだよっ」


たまたま一緒って、何だよぉ……


「あ、なーんだ♪」



納得しちゃってる!!





「あの、これ………」


女の子が差し出したのはピンクのレター。


「麻宮くんに………」





あぁ、なるほど!!!

ラブレターだ!!!





「いいよ!!」



私はニッコリと笑った。



「返事も、教えてねっ」

「分かった!じゃあね!!」


あっ


「名前、何だっけ??」



「小林瑠璃!!」



「小林さんね!!」




小林さん♪

小林さん…………
……………………………………小林さん??



小林さん!!!??