「期間は決めない。君達がちゃんと罪を償って、やり直す事が出来るまで僕が直接監視、指導します。それともう一つ、他の世界への入界は一切認めない。君達が今までやってきた事を考えると、これはマストかな。」
「ちょっ、大王様。この判断は、他の十王が納得いくとは思いません。それに、隼丸のこともありますし。」
「俺、こいつらと一緒の空間に居るの嫌っすよ!!」
清澄と隼丸が慌てて祇儀に詰め寄るのだが・・・
「他の十王は、僕が納得させる。隼丸はさっき“生きて償え”って言ったよね~?」
ニコニコしながら、清澄と隼丸にそう話す祇儀。その瞬間、清澄はその場で倒れこみ、気を失ってしまった・・・。
その後、弦龍と虎黎は、駆けつけた大王の部下によって送検された。
重症の禮漸と隼丸、気を失って倒れこんだ清澄は、祇儀の連絡を受けて駆けつけた病院の職員達によって搬送されたのだった。
「うん、うん、そうか。わかった、すぐに向かう。手術の準備を始めてくれ。」
鬼灯屋にいる椿達。
凛花の携帯に病院スタッフから連絡が入る。
「椿、行くぞ。」
「ど、どこにですか?」
「病院じゃ。禮漸と隼丸、清澄がさっき救急搬送されてきたそうじゃ。」
鬼灯屋を後にしようとする椿達。その時、弥勒が広重を呼び止めた。
「これ。持ってって。」
重箱につめられた三色のおはぎ。
広重は「ありがとな。」と一言礼を言うと、それを砂靭に渡し店を後にした。