「広重~!!いらっしゃ~い!!」
少し細身で、眼鏡をかけた男、弥勒。
茶色い甚平姿の彼は、広重の前に行くとさっと抱えていた物を彼に見せた。
「今日もね、いい小豆が手に入ったんだ!」
ニコニコしながらそう話す弥勒。そんな弥勒に「ほ~っ!確かに(笑)」と返す広重。
「なんにする?」
「そうだな・・・何がいいかな・・・。」
そんな光景を見て、またもや笑い出す遊佐。それにつられるように砂靭まで笑い出す・・・。
「弥勒ちょっと待ってな・・・」
弥勒にそう話すと、広重は遊佐と砂靭に抱きつくように肩を持つと・・・
「お前ら・・・言いたいことはわかるよな(怒)」
ドスの利いた広重の声に遊佐と砂靭は「「すいませんでした。」」とただただ謝った。
「何で、謝ってるの?」
「気にするな。」
「じゅあ、俺、今思いついたお菓子あるからそれでもいい?」
「了解。」
そういいながら、弥勒と広重はいきなり歩き始める。椿達も、彼らについていくことに・・・