「おい、今からドア開けて、お前だけ外に放り出してもいいんだぞ、遊佐(怒)」

「す、すいません。まさか、広重さんから“甘味処”ってワードが出ると思わなくって(笑)」
「見た目で判断するんじゃねぇ(怒)」
「すいません。」
「何なら、お前の座る椅子だけぶっ飛ばすことも出来るんだぞ。」
「本当に、すいません(焦)」


そんなやり取りそしていた時だった。


「あっ、いたいた。」


広重は、その場所の近くまで車で向かうと、椿達を下ろし、人型に戻る。


「弥勒!!」


川の水で何かを洗っていた男。広重の声に気づくと、男は手を止め、洗っていたそれを抱えてこっちに向かってきた。