「あ~あっ。せっかくがんばってもらったのに・・・残念(笑)」
「でも、収穫はあったな(笑)」
「そうね(笑)」


弦龍は、火のついたキセルを銜えると、右手を腰へと持っていく。虎黎はその隣で、胸元から扇子を取り出した。


「逃げる前に、礼だけはしとかねぇとな。」
「そうそう。ちゃんとお礼しとかなくっちゃ(笑)」


弦龍と虎黎は、鉄橋の上にいた。周囲には何もなく、彼らの下にはガラスのように透明で、光を浴び、輝く川が流れている。その反射した光が、弦龍の刀を通じて彼らを包んでいく。


「じゃ、やるか・・・。」
「OK(笑)」